#日記 Day7

少し思いだした事があったので母が存命であった幼少期の話をしようと思う。
記憶がおぼろげで空膜とした状態なのだが、それでも文章として残して置きたくなった故、此処を記憶の墓石碑として使わせてもらう。

自分でいうのは億劫であるが、幼い頃は大層な悪ガキだった。
傍若無人な子供でいつも怒鳴られてばかりであった。
私の名前を大声で叫ぶ母の声は近隣住宅に響き渡る程で
近所の人からは「また○○くん叱られてるわね」と周知されていた。
虐待ではないと理解されていたので、慣行として受け入れられており
日を増すにつれて、母以外の人からも怒鳴られるようになった。
私を通して住民間コミュニーケーションをしていたのだと思う。
実際に、叱った後は住民間で談笑に勤しんでいたのだから、そうなのだろう。
結局のところ、人は何かキッカケがないと円滑なコミュニケーションをとれないのである。
それが、私を叱るという行為であっただけだ。
もしかしたら私は、迷惑をかけ、叱られた方が母親に益があると考えていたのかもしれない。
我ながら、歪んでいて、気持ちが悪い子供である。